『FORBIDDEN』リリースから幾日か経過しました。
環境初期は色々なデッキが群雄割拠している状態でしたが、時間が経過するにしたがってだんだんと環境が固まってきました。
いわゆるTier1,2というグループ分けができてきましたが、その中でも頭1つとびぬけているデッキ「赤単BS」。
アグロ並の速さを持ちながら、試合が長引いても豊富な除去と切れないリソースによる圧倒的物量で殴りきることができる、序盤中盤終盤隙の無いデッキとなっております。
前置きはこれぐらいにしておいて、早速デッキ紹介です。
デッキ紹介
デッキレシピ
人によって構築は多少違うとは思いますが、割と一般的な形になっているとは思います。
フォースは《ケイローン》《フェニックス》採用のいわゆるケイフェニ型なるものです。
これにより豊富な除去マジックをかなり軽いコストで連発することができるようになっております。
BSコンセプトなので、デッキの半分以上が『FORBIDDEN』のカードで構成されているため、今までのカード資産が少ない新規ユーザーも、一番新しいパックを買えばある程度組めるのが嬉しいところですね。
レジェンドの枚数は8枚と多めですが、必須は《放浪者ロロ》と《超神星龍ジークヴルム・ノヴァ》。
《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》は正直なくても良いですし、人によっては採用しないカードなので頑張って6枚だけ集めればあとは何とかなります。
まあ、その代わりEPICの枚数がとんでもないことになっているので、高いことには変わりないデッキではありますが・・・。
使い方
《アンキラーザウルス》《馬神 弾》は初手にあれば必ず1枚はキープ。
前者は序盤の赤マナかつBSマナとして、後者は0コストのBSドラゴンを手札に加えることができます。
また、両方初手にある場合は先攻1ターン目からDP1で殴れるという反則級の動きをすることができます。まじでこの組み合わせ頭おかしい
また、できれば《サモンゴレイム》も1枚はキープしておきたいところです。
このカードがあるのとないのでは序盤の展開力が段違いに変わってきますので・・・。
序盤は基本的にどんどん殴っていって良いです。
防御はフラッシュマジックに任せて、相手のフォースをガシガシ壊していきたいところ。
特に《フェニックス》は早い段階で壊してしまいましょう。
相手がマナ事故を起こしている状態でなければ、最速破壊を目指して良いです。
中盤は《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》や《超神星龍ジークヴルム・ノヴァ》等で盤面を取りつつ引き続き攻撃し続けてプレッシャーをかけ続けます。
《フェニックス》を破壊しておけば、上記の大型ミニオンが自由に動きやすいので、そういう意味でも《フェニックス》は早めに壊しておきたいところ。
また、《スフィンクス》によって選択できない効果が残っていると盤面が取りづらい場面が多いので、同様に破壊しておきたいところです。
終盤は持っているリソースをすべて使って相手のライフを詰めていきます。
というか、このデッキにおいて終盤は存在しないので、中盤に勝負を決めきる感じで動くのがベスト。
終盤まで引き延ばされたら《超神星龍ジークヴルム・ノヴァ》の召喚時効果等を駆使して相手の盤面を崩し、ライフを詰め切りましょう。
《ケネスの第1魔法:アクセラレイト》は終盤まで持っておくといい感じに【襲撃】が働くことがありますね。
《ケネスの第3魔法:バーニング》が強いので、先に育てておきたい気持ちもありますが・・・
ベースサーチカードも豊富にあり、ベースの枚数自体も7枚と土地事故も発生しにくいので、1コストミニオンを確保さえできれば安定して毎回同じ動きができます。
アグロムーブもできるし、大型ミニオンによる盤面コントロールもできるしと状況に応じて様々な戦術が取れるのもこのデッキの強みです。
安定性、柔軟性共に歴代Tier1デッキの中でもトップクラスに強いと言ってもいいでしょう。
ピックアップカード紹介
「焔の魔術師」ケネス
赤の魔術師枠のケネスさんですが、第1、第2、第3それぞれ癖のない使い勝手の良いマジックを手札に加えることができます。
特に第3は相手の小型を一気に減らしたり、逆にポツンと立っている大型ミニオンを確定除去したりとかなり汎用性の高い除去マジックです。
第2が少しマイナス値が心もとないので、隙を見て第3まで育てておくと後々の展開が楽になるかもです。
今回は1枚のみ採用。多すぎると第2が手札で腐ることが多かったので・・・。
正直、このカードに頼らなくても除去は強いデッキなので、アクセントかつ赤マナ枠としての採用です。
馬神 弾/ブレイドラ/太陽龍ジーク・アポロドラゴン/太陽神龍ライジング・アポロドラゴン
カードバトラー枠。
それぞれのレベルに応じてドラゴンを手札に加えるのですが、加えるカードが全レベルまんべんなく強い!
《ブレイドラ》は0コストミニオンとして【コスト軽減】効果を助ける他、種族にドラゴンを持つので、豊富なドラゴンサポートを受けることができます。
そして反則なのが《超神星龍ジークヴルム・ノヴァ》との組み合わせ。
盤面が0の場合でも7コストで盤面全体-500BPと攻撃時500BP以下破壊と、手札にキープしておくといきなり相手の盤面を破壊することができます。
《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》は中盤の盤面制圧を助けてくれるし、【加護】するといきなり2面処理してくれる盤面制圧力。しかも簡単に2コストで出る。
《太陽神龍ライジング・アポロドラゴン》は高BPで除去に使っても良し、壁に使っても良しのハイスペックミニオン。というかこいつも当たり前のように2面処理してくる。
カードバトラーのサーチも容易であるので、簡単にレベル3まで育ち、そして【コスト軽減】により大量に出てくる・・・。
相手にとっては悪夢でしかないでしょう。
砲竜バル・ガンナー
目を疑う強さ。なぜドロー効果ついてんだ?
BP300以下破壊効果により相手のチャンプブロックを阻止。
BSでコスト3以上ならなんにでも加護することができ、さらにドロー効果は破壊できなくても発動。
さらにBP+200/DP+1となぜか火力まで上がる。
どこを見ても弱いことが書いていない優秀なベースミニオンです。
このデッキでは《星角獣ユニゴーント》で簡単にサーチできるので1枚で十分。
砲凰竜フェニック・キャノン
コモンの効果じゃねえ!
ベースに配置するだけで小型ミニオンを破壊することができるうえ、なんとライフ4以上のフォースをいきなり破壊できる効果も持ち合わせております。
これにより《ケイローン》《ミノタウロス》を使用したデッキが大変な状況に。
そして《「サラの召喚獣」メタリック・スティード》デッキはこのカードのせいで火力が出ないようになってしまいました。
腐るときは腐るので、今は2枚採用ですが1枚に減らしても良いかもしれません。
カメレオプス
赤の1コストミニオン枠その1。
効果は地味ながら強力な【コスト軽減】補助を持っております。
ベースに忍ばせておいて、コスト軽減が必要になった際に引き出して利用する、といった使い方をすることが多かったです。
また、BSなので《砲凰竜フェニック・キャノン》の条件を満たす要員でも使用できます。
デッキの潤滑油的な役割をこなしてくれる良カード。
アンキラーザウルス
《ブレイドラ》との組み合わせはアカン
上記カードと組み合わせるとなんと1ターン目からDP1で殴ってくるトンデモミニオンと化します。
しかも赤マナを必要としないので、色事故防止としても優秀。
BSデッキには3枚積まない理由が無いほどの優秀なカードですね。
星角獣ユニゴーント
リソース枯渇防止のヤバイヤツ
このカードのおかげで《砲竜バル・ガンナー》や《砲凰竜フェニック・キャノン》等、強いけど腐る可能性の高いカードの採用枚数を抑えることができています。
そしてなぜか【連携】を持っているので、最大2枚のアドバンテージをたった2コストで稼いでくるお馬さん。
このカードと言い、かつての《ブラック・フレイム》と言い、馬は強くないといけない縛りでもあるんか?
放浪者ロロ
カードバトラーサーチの中では一番使いやすいミニオンでしょう。
無色なので先行の色事故対策にもなりますし、さらに【コスト軽減】を補助する効果を持っているので場に残しておいても邪魔になりません。
また、相手の効果で選択できないので、いざとなった時のチャンプブロック要員としては破格の性能。
採用枚数の調整は必要ですが、便利すぎるミニオンとして評価高いです。
「導きの竜姫」ダイアナ
小型の並びやすいこのデッキでは、盤面全体バフは非常に使い勝手が良いです。
また、ベースミニオンも割と多めに採用されているので、【連携】効果も無理なく生かすことができます。
枚数調整は必要だと思いますが、盤面優位を作るうえで非常に重要なミニオン。
新ダイアナさんは太ってしまったので今回は採用見合わせ。
あちらはあちらで別デッキで猛威を奮いそうですね・・・。
雷皇龍ジークヴルム
カードバトラーをサーチできるミニオン。
強制ブロック効果を持っているので、赤白アグロなんかでも採用可能だと思われます。
そしてドラゴンを持っているので、多種多様なドラゴンサポートを受けることができます。
不要になれば《超神星龍ジークヴルム・ノヴァ》のコストになれるのも優秀ポイント。
コストの重さを考えて2枚採用です。
超神星龍ジークヴルム・ノヴァ
最初は「控えめな効果だなー」って思ってましたがトンデモナイ
《ブレイドラ》との組み合わせで一気に盤面を崩壊させることができるうえ、簡単に3コストで出てきやがります。
正直コアとのシナジーはおまけ。なんなら《砲竜バル・ガンナー》装備すればよい話。
このデッキの盤面コントロールを担う超重要ミニオンです。
切り札にふさわしい性能ですね。
光龍騎神サジット・アポロドラゴン
自由枠。
《超神星龍ジークヴルム・ノヴァ》を引けない場合や、破壊されてしまった際の代替として投入してみています。
動き始めれば強いは強いのですが、単体で盤面破壊することができず、【コスト軽減】を含めても9コストと重いので使い勝手はそこまでよくありません。
ただし、場に出すことができれば高いBPにより盤面性圧力は高く、2枚まで加護できるので1ミニオンとして強力に育てることができます。
このあたりは調整が必要になりそうですね。
メガトンハンマー
登場当時から全く色あせない優秀な除去マジック。
赤1コストで使用できるのが他の類似除去との大きな違いですね。
このデッキでは2コストで運用することができるので、序盤から攻め込まれそうなときに切れるのが強み。
防御はフラッシュに任せているデッキなので、3枚採用です。
サジッタフレイム
新しく登場した除去マジック。
マイナス値は500と《メガトンハンマー》よりも100低くなってしまっていますが、2体に振り分けることができるので、効率よく破壊することができるようになりました。
現環境、【コスト軽減】による横並びが重要になってきているので、それを咎められるこのカードも《メガトンハンマー》同様3枚採用です。
赤マナが2つ必要なので、1ターンに複数枚使用する際は注意です。
サモンゴレイム
バグ
前環境の赤単アグロを支えた壊れカードが、【コスト軽減】という新たな武器を引っ提げてTier1に君臨。
たった4コストで5枚のアドバンテージを稼ぐので、そりゃリソースも切れませんわ。
序盤に使われると、対策していないとほぼ確実にフォース1枚持ってかれるので、フォースに頼った構成のデッキは全て咎められることとなります。
しかも召喚されるトークンによりとんでもない【コスト軽減】をすることができるので、前述した《超神星龍ジークヴルム・ノヴァ》が3コストで登場します。
ほんと早くナーフしろ~???
グラヴィティストーム
現在、横並びしやすい環境なので、それのメタとして採用です。
《サモンゴレイム》へのカウンターとしての運用が主ですが、永続デバフなので破壊しきれなかったミニオンを《超神星龍ジークヴルム・ノヴァ》で処理する、等のシナジーもあります。
手札でかさばることも多いので2枚採用。
あとがき
この通り、全然ゼノンザードがうまくない私でも簡単に2桁連勝できてしまうほどのデッキです。
『FORBIDDEN』リリース直後は色々なデッキがいたのに、今はもっぱら赤ばっかり。
時点で緑、紫もちょいちょい見るでしょうか。
他は本当に見かけない。白とか多分1,2回しか見てない。
今はどうやって赤単BSに勝てる赤単BSを組むか、に焦点が集まっているように感じますね・・・。
《サモンゴレイム》が悪さしているのは素人目にも分かるので、おそらく近いうちにこのあたりにテコ入れがかかると思いますが、それまでは各色どうやってこのカードの対策をするかが重要になってきそうです。
本日から新しいモード『ガンスリンガー』も遊べるようになったので、これからのゼノンザードには非常に期待しているのですが、今の赤単1強の時代は早く終わらせないと危険だと思われます。
まあ、そのあたりは運営サイドもわかっていると思うので、私たちユーザーはそれを待つことしかできませんが・・・。
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