久しぶりに自作PC関連の記事でも。
というのも、おそらく皆が待ち望んでいた第3世代Ryzenの16コアモデルとNaviの情報が本日の午前にAMDから発表されたからです。
コア数お化けのコスパ〇のRyzenがどのような性能なのか、そしてNaviはRTXシリーズに勝てるのか、情報を整理していきたいと思います。
第3世代Ryzen
Ryzenとは?
Ryzenはアドバンスト・マイクロ・デバイセズが開発したZenアーキテクチャーを採用するマイクロプロセッサのシリーズに用いられるブランド名である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Ryzen
Wikiより引用ですが、要するにAMDが開発しているCPUのプロダクト名みたいなものです。
Intel系CPUよりもマルチプロセスに特化し、1スレッド当たりの処理能力を抑えた代わりにコア数、スレッド数ともにIntel系CPUよりも多く積んでいるのが特徴です。
また、価格もそこそこの値段に抑えられており、コスパはIntel系CPUよりも良い、というのが通説です。
性能表
事前に発表された他のモデルと合わせて性能表を作成しました。
CPUモデル | コア/スレッド | TDP | クロック | キャッシュ | 価格 |
Ryzen 5 3600 | 6/12 | 65W | 3.6(4.2) | 35 | $199 |
Ryzen 5 3600X | 6/12 | 95W | 3.8(4.4) | 35 | $249 |
Ryzen 7 3700X | 8/16 | 65W | 3.6(4.4) | 36 | $329 |
Ryzen 7 3800X | 8/16 | 105W | 3.9(4.5) | 36 | $399 |
Ryzen 9 3900X | 12/24 | 105W | 3.8(4.6) | 70 | $499 |
Ryzen 9 3950X | 16/32 | 105W | 3.5(4.7) | 72 | $749 |
上5つは事前の「COMPUTEX TAIPEI 2019」にて発表されておりましたが、今回の「AMD Next Horizon Gaming」にて、ついに噂の16コアモデルが発表されました。
TDP100W超えは仕方ないにしても、平常時クロック3.5Gでブースト時4.7Gはやばい性能ですね・・。
シングル性能でもIntelCPUを食ってしまう性能なのに、それに加えて16コア搭載なのですからマルチ性能は完全にIntelに勝利です。
IntelCPU(Core)との性能比較
性能比較表も作ってみました。
AMD Ryzen | Intel Core i | ||||||||
CPUモデル | C/T | TDP | クロック | 価格 | CPUモデル | C/T | TDP | クロック | 価格 |
Ryzen 5 3600 | 6/12 | 65W | 3.6(4.2) | $199 | Core i5-9600K | 6/6 | 95W | 3.7(4.6) | $262 |
Ryzen 5 3600X | 6/12 | 95W | 3.8(4.4) | $249 | |||||
Ryzen 7 3700X | 8/16 | 65W | 3.6(4.4) | $329 | Core i7-9700K | 8/8 | 95W | 3.6(4.9) | $374 |
Ryzen 7 3800X | 8/16 | 105W | 3.9(4.5) | $399 | Core i9-9900K | 8/16 | 95W | 3.6(5.0) | $488 |
Ryzen 9 3900X | 12/24 | 105W | 3.8(4.6) | $499 | Core i9‑9900X | 10/20 | 165W | 3.5(4.4) | $989 |
Ryzen 9 3950X | 16/32 | 105W | 3.5(4.7) | $749 | Core i9-9960X | 16/32 | 165W | 3.1(4.4) | $1,684 |
これだけみるとRyzenの圧勝のように見えてしまいます。
全体的にコア数、スレッド数で優っている上、シングル性能も全体的にそこまで負けていません。
注目すべきは価格ですね。
特にRyzen 9 3900X vs Core i9-9900Xの部分を見ると、全体的にRyzenがカタログスペック上は優っている上に価格は約半分。
AMDがコスパ最強と言われる所以はここにあり、と感じる部分でした。
ちなみに、この比較表には載せていませんが、キャッシュ容量も全体的にRyzenの方が上回っていました。
とはいえ、これはカタログスペック上での比較ですので、実際にベンチなどを取ってみるまではわかりませんですが・・・。
発売日
気になる発売日ですが、2019年9月を予定しているとのことです。
Sandyおじさんはもう少しの辛抱です!
Radeon RX 5700
Naviとは
RDNA(Radeon DNA)アーキテクチャベースの次世代GPUコアのこと。
つまり、これは製品名ではなくGPUの名前とのことです。
そして、そのGPUコアを搭載したグラフィックボードが今回発表された「Radeon RX 5700(TX)」ということですね。
性能表
取りあえずこっちも性能表を出してみました。
Radeon RX 5700 | Radeon RX 5700 XT | Radeon RX 5700 XT AE | |
Cu(コンピュートユニット) | 36 | 40 | 40 |
処理能力 | 最大7.95TFLOPS | 最大9.75TFLOPS | 最大10.14TFLOPS |
メモリ | 8GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 8GB GDDR6 |
ブースト時最大クロック | 最大1,725MHz | 1,905MHz | 1,980MHz |
ゲームクロック | 1,625MHz | 1,755MHz | 1,830MHz |
ベースクロック | 1,465MHz | 1,605MHz | 1,680MHz |
価格 | $379 | $499 | $499 |
よく分からんのですが、互換的にはRTX2070当たりのようです。
そこまでハイエンド!って感じのグラボではなさそうですね。
CPUほどの衝撃はなさそうです。
他社製品との性能比較もしたかったのですが、開示されている性能情報がまちまちでうまく比較できなかったので誰かに任せます・・・。
とはいえ、こちらも費用対効果は高そうです。
また、RTXシリーズと同様、リアルタイムレイトレーシング機能もしっかりと搭載しているとのこと。
まとめ
半年前にPC買い替えたばっかりなのに、また組みたくなるCPUが出てきてしまった・・・。
コア数が豊富であることを活かして、仮想基盤用のCPUとして使ってみるのもいいかもしれません。
VMwareとかOpenStackとか乗っけてみようかな・・・
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