毎回恒例の新弾フルスポを見て個人的な評価をしていく回です。
今回はストーリー的にもかなり重要となる新ファイレクシア次元の話となるので、
収録カードだけではなくストーリーにも注目されていますね。
自分はカルドハイムからMTGを始めた新参なので、あまりファイレクシアのことを知らないのですが、
それでも今回のフルスポを見た感じ強力で面白そうなカードが多いという印象です。
正直ピックアップしたいカードが多すぎたので、今回はTOP10とは別に+αといった形で色々まとめていきたいと思います。
注目カードTOP10
10位 ドロスの魔神
第10位は『ドロスの魔神』です。
おそらくほとんどの人が『八百長試合』と組み合わせることを想定していると思いますが、
まあ私もその一人です。
これで、パワー6の低マナクリーチャーが『強請る大入道』とこのカードの2枚体制となるので、
『八百長試合』の秘匿を唱えられる確率がグンと上がります。
また、今回新たな踏み倒し先も色々と登場しているので、踏み倒し成功したときのリターンもかなりの威力となります。
特に相性がいいと思ったのが『ティラナックス・レックス』と『向上した精霊信者、ニッサ』。
※このカードもTOP10に入れようか迷いましたがここで紹介
『ティラナックス・レックス』は7マナとかなり重いものの、一度場に出てしまえばゲームエンド級の破壊力を持ちます。
また、速攻もあるので、『八百長試合』で出てきたターンすぐに殴りに行けるのも相性が良いです。
『向上した精霊信者、ニッサ』は7マナと重さに見合った強力な忠誠度能力を持っていますし、
『八百長試合』での踏み倒しに失敗したとしても、最悪5マナで唱えることができるため、手札で腐りにくいという観点でも『八百長試合』と相性が良いでしょう。
『ドロスの魔神』自体も6/6飛行とかなりのクロック源となりますし、
チャンプブロックされても相手のライフを詰めることができるドレイン効果も持っています。
ゲーム敗北となる強烈なデメリットこそ持っていますが、こんなデカブツが3ターンも生き残っていたら相手のライフはもたないでしょう。
『八百長試合』デッキをさらに強化してくれる1枚として10位にピックアップしてみました。
9位 鉱炉と前線の剣
自分がMTGを始めてから、おそらく初めてスタンダード環境で使える2色剣。
2色剣共通のプロテクション付与と+2/+2修正に加えて、戦闘ダメージを与えると恩恵を受けることができます。
今回の恩恵は赤の衝動的ドローと緑の土地追加プレイを組み合わせたもの。
単純にプロテクション付与と修正値が大きいのが強いのにプラスして、毎ターン攻撃さえ通ればアドバンテージも得られるとのことで、
現スタンダード環境の装備品の中では最強を争うほどの強さではないでしょうか。
今回、装備品シナジーを持つカードが多数収録されているため、装備品デッキというアーキテクチャが登場しそうなのもこのカードにとっては追い風でしょう。
どうしても装備品は唱えてから装備して、とテンポが悪くなってしまうのが弱点ですが、
今回同じく収録された『耐え忍ぶカー、ケンバ』はそのテンポの悪さをある程度補ってくれそうです。
また、《団結のドミナリア》で登場した装備品シナジーを持つカード達もこのカードの活躍に一味買ってくれそうですね。
そのほかにも、装備品デッキのテンポの悪さを改善できる「ミラディンのために!」を持つ装備品や、
「親和(装備品)」を持つ優秀な除去も同収録されています。
これだけ強力な装備品があるのであれば、装備シナジーも期待できますし、
『鉱炉と前線の剣』の活躍にも期待ができるのではないでしょうか。
とはいえ、プロテクション先である赤と緑は現在スタンダードではあまり使われていない色。
赤は『鏡割りの寓話』という最強カードがあるのでそれのために使われていますが・・・
プロテクション先としてはあまり期待できないのがどう響くかですね。
8位 慈悲無き者、ナヒリ
完成化してしまったプレインズウォーカーの一人、ナヒリさんです。
「完成化」能力により、最安3マナで登場してきます。
また、マイナスの忠誠度能力がないのも特徴でしょうか。
相手のクリーチャー強制攻撃付与、疑似ルーティング、そしてターン限定のリアニメイト能力と、
それぞれの能力が全く別ベクトルの能力を持っています。
各能力間のシナジーは薄いものの、それぞれの能力は非常に強力。
3マナの置物として考えたときにかなり厄介な存在となるでしょう。
強制攻撃付与能力は対象を「プレイヤー」に固定するため、攻撃によって『慈悲無き者、ナヒリ』が落とされる確率を減らしてくれます。
また、立っているだけで厄介な『黙示録、シェオルドレッド』の攻撃を誘発させてコンバットや『放浪皇』で除去したり、
後述する『ファイレクシアの立証者』とのコンボも魅力的です。
ルーティング能力も、リアニメイト系のデッキであれば腐る能力ではないですし、
カードを1枚捨てるという効果はコストではないため、手札が0枚の時は単純に1枚ドローという破格のアドバンテージ源となりえます。
今回、手札を捨てることで破壊不能を得ることができる『擾乱のドミヌス、ソルフィム』というカードがあるので、
意図的に自分の手札を少なく保って最大限にアドを取るデッキなんかも面白そうですね。
その場合『ファイレクシアのドラゴン・エンジン』や『大峨頭の兜』なんかを採用すると面白そうです。
最後のリアニメイト能力はターン限定ながら、忠誠度を減らさずに継続的に疑似リアニできる能力。
また、コピーされたクリーチャーは速攻を持っているので、攻撃誘発やタップ能力をテンポ損なしで使用することができます。
コピーできる対象はナヒリの忠誠度「未満」であることに注意ですが、
完成化で出したときは2マナ、通常唱えた場合は4マナまでのクリーチャーをコピーすることができます。
相性がいいと思うのは『税血の収穫者』。
自身の能力で能動的に墓地に落とせるだけではなく、タップ+生贄で相手クリーチャーの除去まで内蔵しているので、
うまくいけば相手のクリーチャーを一気に2体除去することも可能です。
また、その過程で血トークンも生成されるため、血トークンシナジーやアーティファクトシナジーのあるデッキを組めるとなお強力なコンボになりますね。
7位 永遠の放浪者
最強のプレインズウォーカーと名高い『放浪皇』がちょっと太って登場しました。
太ってしまった影響か、「瞬速」能力はなくなり、マナも6とかなり重くなってしまいましたが、
重くなったことでかなり場持ちのよい能力を持っています。
常在能力により、『永遠の放浪者』を対象に攻撃する場合は1体で攻撃するしかなく、
また、忠誠度0能力により強力なトークンを毎ターン生成できるため、
このカードをコンバットで除去することは非常に難しいと思われます。
また、小奥義である-4能力では、まさかの疑似ラス。
生贄に捧げないクリーチャーは各プレイヤー分自分が選択できる(で合ってるよね?)ので、
相手の最弱クリーチャーを残しつつ、こちらは最強のクリーチャーを盤面に残すことができます。
生贄効果なので『破壊不能』や『呪禁』、『護法』なんかも効きません。
+1能力はちょっと地味なブリンクをすることができる能力ですが、
これも《兄弟戦争》で登場した「試作」クリーチャーと相性が良いです。
基本的には-4で盤面を流しつつ、場持ちの良さを活かして0でトークンをどんどん生成。
試作クリーチャーとのシナジーを狙うのであれば+1を使う、という感じでしょうか。
ちなみに、+1能力でクリーチャーが戻ってくるタイミングはそのカードのオーナーのターン終了時なので、
1ターン限定の疑似除去としても使用することができます。
相手のクリーチャーを1体どかせれば勝てる!といった場面では+1が活躍することも忘れないでおきたいですね。
6位 機械の母、エリシュ・ノーン
今回の目玉カードです。
新ファイレクシア次元の実権は実質このエリシュ・ノーンが握っているようですね。
5マナと重めではあるものの、なんとタフネスが7もあり、火力除去では間違いなく除去できないサイズ。
また、警戒も持っているため『放浪皇』の-2能力に当たりづらいのも良いです。
最大の特徴は自分のETB誘発を2倍にしつつ、相手のETBを不発にさせる能力でしょう。
このクリーチャーが場に定着すれば、『神憑く相棒』はカードを2枚拾ってきてくれますし、『救出専門家』は頑張って2体救出してくれますし、
『力線の束縛』は地雷系彼女並みに束縛してくれます。
また、相手のそれらのカードはすべて不発にすることができるので、
『粗暴な聖戦士』や『仮初めの時間』、『ファイレクシアの門』なんかでこのカードを除去することは難しいですので、
見た目以上に除去に対しての耐性は高いのかもしれません。
また、英雄譚の章能力についても、登場したときのカウンターを増やす効果は誘発能力なので、
相手の英雄譚は1ターンラグりますし、こちらの英雄譚は1ターン早回しすることが可能です
※で合ってるよね・・?
これにより現環境最強の英雄譚である『鏡割りの寓話』や、裏返ると厄介な『永岩城の修繕』なんかのテンポを加速させることができますし、相手のそれらのテンポを悪化させることもできます。
ただ、『選定された平和の番人』や『真髄の針』などの「出るに際し」能力はETB能力ではないので効果をコピーできないと思われます。
そのあたりも注意して使ってみたいカードです。
5位 歓喜する喧嘩屋、タイヴァー
《カルドハイム》で登場したエルフのプレインズウォーカーであるタイヴァーケルさんが黒交じりになって再登場。
なんか完成化されたプレインズウォーカーよりも邪悪な笑みで殴りかかってますが、完成化はしていないようです。
エルフやドルイドが持つマナクリと相性が良く、マナを出す際に召喚酔いの影響を受けなくなります。
また、一度マナを出したマナクリを+1能力によってもう一回使えたり、
除去されたマナクリを-2能力により再度登場させることも可能。
スタンダードではカードプールの狭さ故にあまり活躍できないかもしれませんが、
下環境のエルフデッキでは十分に活躍が見込めるスペックを持っています。
スタンダードで相性がよさげなカードはまたしても『税血の収穫者』
能動的に墓地に落ちることができるうえ、疑似速攻付与によりすぐに起動能力を使うことが可能です。
というか、これ『税血の収穫者』が強いだけでは・・・?
また、『鏡割りの寓話』の裏面である『キキジキの鏡像』との相性も結構よいですね。
召喚酔いの影響を受けずにすぐにコピーを走らせられるので、『税血の収穫者』とのバグレベルのシナジーをすぐに使うことができます。
やはり『税血の収穫者』が強いだけでは・・・?
既存のラクドスサクリファイスに緑を足して使ってみると面白いかもしれません。
スタンダード環境よりは、もう少し下(エクスプローラーやパイオニア)なんかでもしかすると活躍するかもしれません。
個人的に好きなデザインのカードでもあるため、期待を込めて5位にしてみました。
4位 栄光のドミヌス、モンドラク
トークンを倍生成させるマン。
伝説のパーマネントなので複数枚並べられないですが、1枚場にあれば十分な性能をしております。
また、簡単に破壊不能を付けることも可能なので、かなりの場持ちの良さ。
優秀な常在能力に破壊耐性の組み合わせはまさに凶悪。
下手したらこの1枚でほぼ詰んでしまうデッキもあるのではないでしょうか。
相性が良さそうなのは現環境最強のトークン生成エンチャントである『婚礼の発表』と『鏡割りの寓話』(またかよ)
『婚礼の発表』は毎ターン2体のトークンが出るようになるため、裏返ったときのクロック数がやばいことになりますし、
『鏡割りの寓話』は第1章で生成されるゴブリントークンが2体になるだけでなく、そのゴブリントークンから生み出される宝物トークンも2倍になります。
その他にも、『放浪皇』『永遠の放浪者』などで生み出されるトークンが2体になったり、
『大衆蜂起』や『アルガイヴの盾、ミュレル』で超大量のトークンを一気に生み出すロマンデッキを組んだり。
なかなか面白そうな使い方ができそうな1枚です。
特に宝物トークンが倍になるのが結構やばく考えてて、エクスプローラー環境で
『大勝ち』と『黄金架のドラゴン』などで無限ループができるんじゃないかな?と考え中です。
普通に使っても強いし、面白くも使えそうな強力なカードということで第4位に選定しました。
3位 ファイレクシアの抹消者 / ファイレクシアの立証者
まさかの同率3位。ということで抹消者サイクル(でいいのかな)です。
『ファイレクシアの抹消者』はそもそも昔のカードの採録です。
色拘束がすさまじいものの、ダメージを受けると受けたダメージ分だけ相手に生贄を迫るという
意味不明にめちゃくちゃやってるカードです。
『ファイレクシアの立証者』についても、同じように受けたダメージをそのまま相手のクリーチャーやプレイヤーに跳ね返す、というデザインですね。こちらも意味不明。
どちらにも共通するのが、
- 色拘束がめちゃくちゃ強い
- 5/5というサイズ
- 回避能力持ち
- ダメージを受けることが能力誘発のトリガー
というところでしょうか。
これを立てられると、赤単や緑単のアグロ系デッキは成す術なく散ってしまいますし、
もしダメージを与える以外の除去がなければ、毎ターン5/5というくそでかスタッツで殴られ続けることになります。
現スタンダード環境は「黒単ミッドレンジ」「白単ミッドレンジ」共にかなり良い位置についているので、
それらのデッキに適当に突っ込んでもそのまま活躍してしまいそうなスペックですね。
また、『尾の強打』などの格闘呪文と組み合わせて、
能動的にダメージを受けることで能力を誘発させるコンボが有名ですね。
その場合は色拘束がきついことがネックとなってしまうのですが、
それでも現環境にはかなり優秀な多色土地が多いため、十二分に狙うことが可能なコンボでしょう。
これからのスタンダード環境でよく見かけることになりそうなカードを3位にピックアップです。
ちなみに、『ファイレクシアの抹消者』は採録カードとのことで、昔はさぞかし活躍したんだろうなあ、と調べてみたのですが、
実はそんなに活躍していなかったようです。
当時のスタンダードには最強の除去である『四肢切断』があり、5/5というサイズが丁度その除去に当たってしまうというのと、
黒単色デッキ自体があまり強くない環境だったらしいんですよね。
今のスタンダードだとどれぐらい活躍できるのか楽しみな1枚でもあります。
2位 敬慕される腐敗僧
今回のメインコンセプトの1つである「毒カウンター」。
それを効率的に相手に与えることができるのがこの『敬慕される腐敗僧』です。
1マナで1/2という標準的なスタッツに、今回登場した能力「毒性」を持っており、毒カウンターを能動的に与えることができるデザインです。
が、本命の能力は下のほう。
自分がコントロールしているクリーチャーが呪文の対象になると、相手に毒カウンターを1つ与えることができます。
そして、その呪文は相手のものでなくてもOKです。
つまり、『タミヨウの保管』や『とんずら』などでこのカードを守ってあげるだけで、
とんでもないスピードで相手に毒カウンターが蓄積されていきます。
また、対象となるクリーチャーは『敬慕される腐敗僧』ではなくてもよいので、
『嵐追いのドレイク』などと組み合わせると、毒カウンターを与えつつ、こちらはドローすることによって後続を引いてこれるようになります。
「毒性」と同じく今回追加された新しい能力である「堕落」は、相手の毒カウンターの数を参照して強力な効果を発揮するため、
それらを使うようなアーキタイプのデッキにも採用されることでしょう。
青緑ヒロイックや白緑ヒロイックなど、新しいタイプのデッキが組まれそうです。
1位 グリッサ・サンスレイヤー
今回一番好きなデザインのカード、『グリッサ・サンスレイヤー』さん。
最強と名高い能力の組み合わせである「先制攻撃」「接死」を持っており、
ほとんどの相手クリーチャーに一方殺を取ることができます。
じゃあブロックしなければいいじゃん、というとそういう訳にはいかず、
このカードがダメージを与えるたびに強力な効果が誘発するので、放置しておくことも難しい。
ダメージ誘発で3種類の効果から1つを選択できるのですが、
ドロー効果は言わずもがな強い能力ですし、
エンチャント破壊は現状全フォーマットで猛威を奮っている『鏡割りの寓話』を破壊することが可能。
他にも、スタンダード環境でよく使われている『婚礼の発表』なんかも破壊することができます。
パーマネントからカウンターを除く効果も、相手のプレインズウォーカーの忠誠カウンターを減らすことで除去ができたり、
今回新しく登場した「油カウンター」を取り除くことで相手の油シナジーを抑えることもできます。
ただ、相手のトークンなどによるチャンプブロックをされたりすると効果が誘発しないため、
トークンを一掃できる『危難の道』や『血統の選別』、
またはトランプルを付与できる『無鉄砲』『巨大な力』なんかは相性が良いかもしれません。
色がきつくなりますが、『鋼の熾天使』で「飛行」を付与しても面白そうです。
現在のスタンダード環境では、「出たときに仕事しないカードは弱い」と言われていますが、
ここまで強力な効果を持っているカードであれば、食らいつくことができるのでは、と期待しています。
と言うわけで、期待を込めて第1位でした。
土地
今回は土地は別でいくつかピックアップしてみます。
ファストランド
今回の2色ランドは友好色ファストランドでした。
ファストランド自体、下環境でも使われている強い2色ランドなので、このタイミングでの採録はかなり嬉しいですね。
これでスタンダードで2色以上の早いデッキが使いやすくなりますね。
黒単ミッドに赤を足すことで『鏡割りの寓話』を使えるようにしたり、白単ミッドレンジに青を足して打消しを入れたりなど。
今まで以上にアグロ~中速ミッドレンジのデッキ構築の幅が広がりそうです。
ミレックス
無色ランドですが、出たターンだけ色マナが出せます。
ので、序盤などマナ基盤が厳しいタイミングでも割と使いやすい無色ランドではあります。
そして土地の起動能力としては最強格であるトークン生成能力を持っているため、
コントロールデッキに2枚程度入れておくと構えながら動くことができるようになります。
生成されたトークンは毒性も持っているので、最悪毒殺するプランも取れるのがうれしいところ。
ただ、チャンプブロックに回すことができないので、殴り合いには弱いのが難点でしょうか。
マイコシンスの庭
何やら面白そうな効果を持つ土地。
マナフィルターがついているので、最悪多色デッキでも使えそうです。
また、自分がコントロールするアーティファクトのコピーとなれる能力があるため、
並ぶと強いアーティファクトのコピーになったりとかなり柔軟性が高そうです。
個人的には『鬼流の金床』を利用したラクドスサクリファイスに採用されるんではないかな?と思っております。
あと、下環境だと色々と悪さできるらしいですね・・・
トップ10落ちカード
ここからは、10位のピックアップからは落ちたけど、結構やるんじゃね?的なカードを一気に紹介します。
白のカード
白からはこの2枚。
『離反ダニ、スクレルヴ』は調整版『ルーンの与え手』という感じ。
ライフか1マナかかるようになりましたが、『ルーンの与え手』自体、下環境でも使われるレベルのスペックをしているので、
スタンダードでは十分に使用できるレベルにあるのではないでしょうか。
現環境、スタンダードでは全体除去よりも単体除去が使われる傾向にあるため、
そのままの環境であるならばこのカードの使い勝手もよさそうです。
『耐え忍ぶカー、ケンバ』は装備デッキの主軸となりえるカード。
相性が良さそうなのは『獅子の飾緒』。
猫であり装備品でもあるため、両方のキーワードとシナジーしています。
あとは単純にカードパワーが高い『宝石泥棒』とかも良いですね。
とはいえ、別に個別で猫を用意せずとも、自分自身に無料で装備できますし、なんなら5マナ起動で自前で猫を用意もできます。
装備品デッキはぜひ組みたいところ。
青のカード
青のカードからはこの3枚。
『共同魂の刃』は使いまわしができるクリーチャーコピー。結構悪さするのではなかろうか。
特に「アゾリウス兵士」デッキでは、『精神連携メカ』を使ったデッキも登場してきているため、
その枠に入れ替わりで入ってくるかもしれません。
ロードクリーチャーをコピーするのって強いですしね。
『胆液月の篭手』はかなり面白い効果を持つアーティファクトです。
というか、プレインズウォーカーに忠誠度能力を付与するアーティファクトって初ではなかろうか。
めちゃくちゃ忠誠カウンターが載る『時間の旅人、テフェリー』で追加ターンを狙うもよし、
『敵対するもの、オブ・ニクシリス』でコピーと一緒に忠誠度を上げても良し。
ロマンに寄ったフレンズデッキに採用されそうな気がします。
3マナの置物で盤面にも直接干渉できないので、テンポが重要な現スタンダード環境で強いかどうかで言うと微妙ですが、絶対に楽しいカードだと思います。
『終焉よ来たれ』はよくあるカウンター呪文です。
毒カウンターを駆使するデッキであれば、序盤は普通に2マナ要求カウンターとして、
終盤は毒カウンター蓄積により確定カウンターとして使うことができるので、
上で挙げた「青緑ヒロイック」なんかに採用されるようなカードでしょうか。
単純に5枚目以降の『かき消し』として利用されるシーンもあるかもしれません。
黒のカード
黒からはこの3枚をチョイス。
『裏切りの棘、ヴラスカ』はゴルガリを捨て黒単色に。
完成化により5マナで出てこれますし、恒久的にアドを取りながら増殖を行えたり、
破壊不能も効かない疑似除去を-2で使えたりとかなり汎用的に動けるプレインズウォーカーだと感じます。
奥義はインクの染みになりそうですけど。
『黒の太陽の黄昏』、通称「くろたそ」は黄昏サイクルの中でも一番強いと感じます。
ほかの黄昏サイクルはX=5以上で打たないと弱いのですが、くろたそは汎用除去として使えるので、
序盤からでもガンガンと使っていけます。
あとはインスタントタイミングでリアニメイトできるカードってのも強いですね。
コントロール系デッキにてよく見るカードになりそうです。
『シェオルドレッドの勅令』はめっちゃ柔軟になった『悪魔の布告』。
布告系の除去の弱点として、「トークンを並べられたら腐る」という点を見事に解消。
さらにプレインズウォーカーまで除去できるなど腐る場面がほとんどないと思われます。
そして布告なので『墓地の侵入者』などの護法や呪禁も貫通。
『喉首狙い』『冥府の掌握』と並ぶ2マナの黒除去となりそうです。
赤のカード
『竜翼の滑空者』は今回初登場の「ミラディンのために!」持ちの装備品ですが、かなり重い。
とはいえ5マナ4/4飛行速攻として使えるので、もしかすると赤単アグロの押切り担当として使われるかもしれません。
また、装備品なので様々な装備品シナジーを受けられるのもよいですね。
特に『ベナリアの希望、ダニサ』とは相性抜群。
ダニサがいきなり6/6飛行,速攻,先制攻撃,警戒,絆魂で殴りかかってくるようになります。
※って思ったけど、もしかしてこれトークンに先についちゃう?
トークンが破壊された後も『耐え忍ぶカー、ケンバ』などで再利用できるのも良いですね。
『擾乱のドミヌス、ソルフィム』は戦闘ダメージ以外のダメージが2倍になる常在効果持ち。
このダメージ発生源は赤のカードじゃなくてもよいので、『ファイレクシアの立証者』でのダメージもちゃんと2倍になります。
単純に赤単バーンなんかに突っ込んでみてもいいですし、『鬼流の金床』を使ったラクドスサクリファイスにも採用できそうです。
『渦巻く貯蔵機』は油カウンターをばらまくことができる油シナジーを使うのであれば必須採用のカード。
アーティファクトなのでアーティファクトの数を参照するカードともシナジーしますし、
油カウンターを利用するカードは赤に結構寄っているため、油カウンターを使うデッキであれば4枚採用したいところだと思います。
とはいえ、正直油カウンターを使うデッキ自体があまり強くなさそうではあるので、ここで紹介する程度に抑えました。
緑のカード
緑は現環境かなり冷遇されていて、かなりのテコ入れが必要だと思われますが、
『沈黙を破る者、スラーン』は緑を使う理由になるぐらいの強力な効果を詰め込んだカードでしょう。
打ち消されない、疑似呪禁、破壊不能とコントロール泣かせの効果をこれでもかと詰め込んだ欲張りセット。
さらにトランプルを持っているため、小型クリーチャーのチャンプブロックで時間を稼ぐこともできない。
場に出せさえできれば、盤面を荒らしまわること間違いなしでしょう。
が、生贄除去には弱いので注意。
特に『シェオルドレッドの勅令』や『絶望招来』『ヴェールのリリアナ』なんかで除去されると目も当てられない。
『ふくれた汚染者』は、スラーンのような優秀な除去耐性こそありませんが、3マナ4/4とスタッツが良く、
さらにトランプル+毒性の組み合わせと増殖持ちなのでどんどん相手に毒カウンターを置いていくことができます。
『麒麟の教え』『珠眼の寺守り』は+1カウンターをばらまきつつ、増殖によって伝承カウンターも進めることができるので相性はかなり良さそう。
『硬化した屑鉄喰らい』は2マナのマナクリですが、なんと墓地対策もできてしまう優れもの。
マナクリを採用しつつ墓地も睨みたい!という人にはかなりマッチするカードではないでしょうか。
『死体鑑定士』など、墓地にクリーチャーがあると簡単にアドバンテージを取ってくるカードや
『報復招来』『修復と充電』などを利用したリアニメイトに対してもランプしながら墓地対策できるのは嬉しいですね。
無色のカード
『墓掘りの檻』のクリーチャー版である『魂なき看守』
クリーチャーになったことで、アグロなどに対して時間を作れるようになりましたが、
クリーチャー除去に当たってしまうようになりました。
どっちが強いのかは分かりませんが、サイドボード用のカードだとは思います。
『金線の酒杯』は『漸増爆弾』のリメイク。
伝説になりましたが奥義のような効果が付与されました。
盤面全部で合わせて油カウンター10個は厳しいように見えて、最初から油カウンターを持っているパーマネントが結構多いので
実は割と簡単に10点飛ばせるのかもしれません。
伝説なので横並べできないのは大きな欠点ですが、トークン一掃用にサイドボードに忍ばせておくとよい働きをしそうです。
多色のカード
『無形の処刑者、ケイヤ』はどうやら完成化を免れたようです。
めちゃくちゃ重くなりましたが、その分能力はかなり強力なものとなっております。
3点ドレイン、2枚ドロー、除去とコントロールが欲しい効果を全部詰めたような忠誠能力。
初期忠誠度が6な上、+2によりかなり固くなりますし、呪禁を持っているため単純なプレインズウォーカー除去では対策できません。
-3による効果も、除去しつつこちらにチャンプブロッカーを用意できるので、一旦場に出すことができればかなり場持ちが良いプレインズウォーカーでしょう。
コントロールデッキのフィニッシャーとして十分採用できるカードだと思います。
『最初の黄金守護、ジョー・カディーン』は装備品シナジーを持つクリーチャーで、
攻撃時に装備品の数だけパワーとタフネスが上がります。
今回、「ミラディンのために!」を持つ優秀なカードが結構多いことと、神河の装備品クリーチャーと合わせて使うことで、結構な数の装備品を場に用意できると思われます。
攻撃誘発のドロー効果も普通に発動できるんじゃないでしょうか。
装備品デッキには2枚程度入れておきたいカードです。
『球層の追跡者、エズーリ』は増殖シナジーを持つクリーチャーですが、余分にマナコストを支払うことで自身で増殖を起こせます。
計7マナ必要となりますが、終盤手札が枯れてきたときに単体でリソースを回復していけるのは便利です。
問題は増殖を上手く使えるデッキが組めるかどうかですが、、、
まとめ
めっちゃ書き疲れた!!
過去史上最高文字数書いちゃいました。
というのも、魅力的なカードが多いのが悪いですね。
すでに作りたいデッキが2桁はあります。
アリーナの実装は2/9あたりになると思いますが、実カードは2/6ぐらいに発売されるようです。
とにかく実装が待ちきれませんね・・・!
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